廃水と汚染物資発生量

マニラ首都圏について見ると年間21億立方メートルの汚染が発生している。そのうちの74%が家庭から発生する廃水でトイレ、台所、水浴による汚染である。生活廃水より少ない発生源として商業廃水が2億7,000万立方メートル(13.1%)、工業廃水は13%で商業廃水とほぼ同量のが発生している。
水洗トイレで、全国で水洗化されているトイレは59%で、そのうち1.93%は公共下水道と直結しており、残りの58%弱が浄化槽に結ばれている。残りの40%強の人々はトイレがなく、外に掘った穴か、木陰、草陰ですますのが普通である。

水質汚染の実態

製造業は未発達のため汚染負担は比較的に少ない。しかし全国の工場の50%が首都マニラに集中しており、マニラに南接するラグナ湖は工場廃水とマニラの住宅地から出る生活用水により大変汚染されている。その例がラグナ湖での魚の養殖産業で1987年には35,000haであったものが、水質悪化のため現在は1,000haまで減少させざるを得なかった。